歯周病は予防できる？

歯周病の原因は、歯周ポケットに食べかすがたまり、そこに細菌たちが繁殖することによって歯茎が炎症を起こすというもの。口の中の細菌を完全に撃退することはできないため、歯周病を予防するためには、定期的に歯医者で歯科健診を受ける以外にも、自宅で歯周ポケットの中に細菌のエサとなる食べかすを残さない工夫が必要となります。

例えば、普段の歯磨きでは、歯と歯茎の境目に歯ブラシの先がきちんと入るように角度をつけながら磨く習慣をつけましょう。歯磨きというと、歯茎から出ている部分の歯だけを磨く人が多いのですが、それでは歯の表面についているプラークを取り除くことはできても、歯周ポケットまでは掃除することができません。歯ブラシを歯に当てる角度を45度ぐらいにして、歯周ポケットの中もお掃除できるように心がけましょう。歯周病にかかると歯茎が炎症を起こしやすく削られやすくなっているため、歯ブラシの毛はできるだけソフトなものを使ったり、歯周ポケットの中に入りやすいように繊維が細めのものを使いましょう。

歯周病が気になる人や予防したい人、あるいは親族に歯周病になりやすい人がいる場合は、歯磨き粉やマウスウォッシュなどを選ぶ際に、歯周病予防の効果が期待できるものを選ぶのもおすすめです。プラークを分解する働きがある酵素がたっぷり入っているものや、抗炎症成分や殺菌成分などが入っているものを選ぶのも良いでしょう。具体的な銘柄が分からなければ、かかりつけの歯医者でアドバイスをもらっても良いですし、薬用のものが歯医者で販売されていることもあるので、そうしたものを使うのも効果的です。